2019年応募作品


田中 冬一郎監督


”まさかのかわいい!”(清水麻美)

”居酒屋のおじさんのやりとりで、『カサブランカ』のパロディを成立させる構成は、映画好きなら笑えること間違いないです。ただ、この作品は映画の教養が試される怖い短編だと思います。もしも、僕があの名作を知らずに作品の批評をしていたら、と想像した時に背筋が薄ら寒くなりました。”(堤健介)

田中 冬一郎監督


”キュンとする”(清水麻美)

”スマホで記録撮影が可能になったことのメリットは大きいです。これまでの機材と違って、スマホって小さいから誰の邪魔にもならないのが良いです。スマホのズームする時の画質の粗さや、手ブレ補正なんかはいずれ技術的に改善されるだろうなと思っています。というか、スマホで撮影から編集までできて、完成したらポチッとネットにもアップできるんだから、ほんとに映像制作は誰でも出来るようになったんだなって実感しました。この映像は、メディアの進化を見てるんだな~っと、実は上映会で一番テンションが上がりました。”(堤健介)

田中 冬一郎監督


”音楽すごい じわじわくる あと小道具(清水麻美)

”『傘ブランカ』と同じく田中さんの映画愛を感じました。こっちは好きな映画をメタ要素でなく、完全なパロディとして楽しんで撮った感じが伝わってきました。やっぱり、作り手が楽しんでやってないと、観客も楽しめないんだな~っと実感しました。こういうの好きです。帰りに家近くの居酒屋に寄って、天ぷらをつまんでしまいました。”(堤健介)

堀井 彩監督


”関西弁喋ってるのに標準語になったってのが地味に可愛い

普通に親子の絆とか、一人暮らしの寂しさに感情移入してたからこそ、、、おーってなる、よくできてるなあ”(清水麻美)

”子どもが親もとから離れてイケイケになって、ホームシックになって、やがて東京に馴染んで親とあまり連絡とらなくなるという物語の流れが、まさしく「上京症候群」だと思って観ました。スマホの動画で構築された物語は、ドキュメンタリーを観ているようでリアルでした。上京でありがちな出来事が、スマホの動画で構築されることで、心がかき乱される余韻が残りました。スマホの特性を活かす為に着想された物語だと思います。企画の着眼点、物語の構造、縦画面の撮影等、スマホで撮られた意味がありました。メタレベルまでスマホの《映画》になっていました。”(堤健介)

”私自身が京都の大学に通っていたのと、スマホ自撮りらしい構図もあり上京する女の子にとても感情移入できました。お母さん役の声優さん?の声音も柔らかくて素敵でした”(匿名)

玉山 佑典監督


”おかっぱの子のキャラがやばい

学生時代の悩みを思い出す

アクションとかその他色々挑戦しているのが好き

ロケ地全部キレイ!”(清水麻美)

”この作品はロケ地で勝負があったと思います。大学の構内だけで近未来SFが成立しているのが面白い。内容的には荒削りなんですけど、時折ドキッとする映画的な画面が現れるので油断できずに鑑賞しました。アメリカ映画やアニメっていうか、エンタメが好きなひとが撮ったんだろうなと思います。主役は男の子なんだから、彼が覚悟を決めてポチッとアップロードする展開が理想でした。”(堤健介)

”キャンパスの使い方とか本格的なアクションシーンとか。大学生らしい勢いがとても感じられて気持ちよかったです。応募作品の中では15分以内でスケール大きく展開しつつも、ちゃんと着地させているにも素晴らしい”(匿名)

野本 梢監督


”構図すごいなあ

ジョギングシーン一緒に走って撮ってる?なんでブレない!?なんで暗いシーンが画質荒くない!?

まさかの浮気!!でもこんなの好き。言葉はいらない、、たしかにねーとか思った。”(清水麻美)

”映像のクオリティが高い。正直スマホでここまで撮影できるんだと思いました。PVとしての完成度も抜群です。でも、クオリティが高いぶん、元ネタが透けて見えてしまってうがった見方なんですけど。彼女の男女関係って、どこからどう転んでも幸せな結末では無い気がします。彼女は浮ついた関係性の果てに孤独になったらどうなるんでしょうね。そうなった時の彼女の身の振り方の描写が、やっぱり野本監督の独自性になるんじゃないかと。あえて描かなかったのかも知れませんけど、語られている出来事の一歩先が観たかったです。”(堤健介)

”映像と音楽が素晴らしく、またセリフがなくても展開や感情が伝わってくるのが素晴らしいと思いました。個人的には最後に二人で抱き合うシーンにキュンキュンしました”(匿名)

清水 麻美監督


”本編中のふたりの掛け合いがぶっ飛んでるのがやばくて面白い。もう、チンして煮込んで全てを蒸発させたかったんだなと思います。怨念の詰まった映画ですね。単純にひとつの物語として観た時に、ラストシーンから逆算すると松葉杖の女性のことで何かあったんだろうな~っと想像されます。ほんとに蒸発させたかった対象が具体的に見えれば、もうちょっと印象が強くなったかも。ただ、映画の中毒性がやばすぎて、台詞のやりとりが未だ頭の中でぐるぐる渦巻いてます。もう言葉をチョイスするセンスがズルい。僕はこの映画好きです。”(堤健介)

”冒頭からの入り方がまず素晴らしい。また「海を沸騰させる」「私たち多分捕まるから」「家ふっとんだ」などのセリフ選びがなんとも意図したかどうかは別としてポストモダン文学的な響で印象に残りました。あと、最後のシーンが謎めいていて、こちらも強く印象に残ります”(匿名)

くわばらやすなり監督


”わかりやすいストーリーと編集と、どこまでが遊び?ってなる制作会社?パラマ...とスタッフ名,,,は本名なのかもしれないけど?細かくて面白い”(清水麻美)

”オープニングで勝負ありです。どういうテイストの映画か一目瞭然。もう目指してるところがハッキリしているので安心して笑い転げました。狙ってることもガッツリとハマりました。楽しい時間をありがとうございました。”(堤健介)

”特撮テイストのオープニング、チャンネル数100名弱での「大物youtuber」にじわじわ。その上で、急展開からの昨今のなんでもスマホでアップして反応を期待することへの警鐘を鳴らしているかのようなラスト。いい感じです”(匿名)

佐々木 大介監督

日本語バージョンはこちら


”シンプルだし、見てて幸せな気持ちになるのいいよなって思った

光が完璧

構図も無駄がないし、、シンプルですごい!!”(清水麻美)

”曇りガラス越しの親子の姿が印象残りました。清々しい映画でした。”(堤健介)

”東京オリンピック、そしてインバウンド政策と海外からの観光客に日本人の繊細な感情の機微を伝える際に、ぜひ本作を紹介したいと思う作品。曇りガラスでの演出はうまいな〜”(匿名)

2019年スケジュール

〜12月28日 「リュミエール部門」or「国際短編部門」募集期間

12月28日、大阪「KENKADOU511」にて上映会を開催。